いつも 少し ふれてみたくて


でも 簡単にふれることは出来なくて


それでも ずっと貴方を手に入れたいと願ってた




































Fascination Boy

































「・・神田ぁ──── 」



「 ・・・・ 」



「 無視しないでよ─── 」



「 ・・・・ 」



「 ねぇ──ってばあ─ 」




・・・返事をする様子もなく
自室に戻ろうとする神田の後を
追いながら 私は 続ける







「何で髪のばそうと思ったの──?
 すっごく長いでしょ─?神田─。」





「 ・・・・ 」




「 お─い、聞いてますかあ─?」



とうとう 自室の前に着いたようで
ずっと 黙っていた神田も 口を開く




「・・テメェ、いつまで着いてくるつもりだ 」




鬱陶しそうに放ったコトバに私はこう返す



「神田のいる所なら、どこまででもvV」



「 ・・・バカか。 」



そう一言 いって 自室のドアを開ける。
招かれている訳でも、許しが得たという訳でもないのに
私は ほぼ無理やり 中へ入る



「 おじゃましま───す♪♪ 」



「 誰が邪魔していいっつったんだよ 」




「 もぅ、そんな冷たいこと言わないのっ。」




「 ・・・はあ── 」





面倒くさそうにため息をつくと 貴方は
そのまま ベットに倒れこむ。

その際に 高く縛った 綺麗な髪の束が
白いベットに広がり私を 魅了する。





「・・オレは寝る。テメェはさっさと出てけ。」




そう言い放つ貴方を よそに私は
ゆっくり膝をベットに掛ける。
するとギシッと ベットのスプリングが軋む音がする。



「 オイ、



そのまま神田を組み敷くように
上から覗き込むと





「 何やってやがる 」





少し機嫌の悪そうな 貴方の顔がすぐ近くで見えて私は、微笑する





「 ちょっと、触りたく なっちゃった。」




ずっと触れられなかった神田の髪にふれ
スッ と 紐 を 解く



すると 滑るように流れる 漆黒の髪が
ベットの白と、対峙する
その様子に私は、えも いえない感情にかられる




「・・ほ─んと、黙ってたら可愛い─のにvV」



「 勝手にさわんじゃねぇ 」



「いいじゃない。アンタも私、すきでしょう?」



そっと 貴方の髪にふれて、そのまま頬へ流れる私の手


ややあって貴方は 私の手を取り払い
その手首をギュッと掴むと





「・・・大っ嫌いだな 」



そういって 私に唇を優しく、重ねた。
甘く、甘すぎる様な神田のくちづけは
私を虜にして 離してはくれない




「・・意地っぱりね、神田ってば 」



「 ・・うるせェ 」




























いつも 少し ふれてみたくて
でも 簡単にふれることは出来なくて
それでもずっと 手に入れたいと願ってたモノ







「  神 田  」





「 なんだよ 」






それを触れてしまった私の、心














「  すき  」













きっと貴方は、これからも私を魅了し続ける






























END  ・・Fascination Boy・・



*Thanks 3000HIT*



Dear...  点点さま




3000HIT、神田夢でございます。
長らくお待たせして申し訳ありませんでした(謝。)
こんなモノで宜しければ、どうぞお持ち帰り下さい!
私なりに一生懸命かかせて頂きました。
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点点さま、リクエスト本当にありがとうございましたvV
宜しければ懲りずにまた、お願いしますね♪♪
それでは これからも【Honey】を宜しくお願いします*。



From...【Honey】涼宮柚茄